Japan マーケティング Week は、テクノロジーを駆使したマーケティングツールの展示や、デジタルだけではなくノベルティをはじめとした販促ツールやリアル広告など、マーケティングに関する総合的な展示会です。

最近のご時世でこうした展示会の見学も、久しぶり感があります。

近年、マーケティング手法は多様化しています。
WebやSNSをつかった「デジタル」な手法はもちろん、ビッグデータやAIといった最新テクノロジーを応用して顧客体験価値(UX)を高めようとする、新しい時代が到来し、経営者・マーケター・販促担当者も変化が求められています。
「Japan マーケティング Week」は、売上拡大を目指す企業と、マーケティングに特化したサービスを持つ企業を直接つなげることで、ビジネス課題を解決する場を創出しています。

Japan マーケティング Week WEBSITEから

さて今回の狙いも、やはり先進的にそして長年マーケティングに取り組んでいる方のセミナーです。
今回は、元良品計画(無印良品)でマーケターとして活動され、現在はオイシックス・ラ・大地で、  専門役員COCO (Chief Omni-Channel Officer) としてオムニチャネルを統括し、ほかにも数社の経営にかかわれれ、顧客体験について深い知見をお持ちの奥谷 孝司 さんとアドビの祖谷さんとの対談です。
良品計画時代に講演をお聞きして以来、ご活躍を注目していましたが、相変わらずの顧客視点のお話でした。

電気によるイノベーションの普及に40年かかったことを考える、2000年から始まったといわれるデジタルイノーベーションは、2040年頃、広く普及するといわれていたのが、その中間である2020年に、世界的にパンデミックが発生したことで、 デジタルイノーベーションは加速したと考えれれています。

パンデミック前から始まっていたチャネルシフトとしてオムニチャネル、ビジネスモデルシフトとして、D2C( Direct to Consumer )の台頭、そしていよいよ事業シフトとして、DX( Digital Transformation )と、顧客との接点のシフトであるオムニチャネル化が、事業のありかたの変革であるDXへと、 デジタルイノーベーションは加速しています。

製品やサービスの提供者は、機能価値から体験価値で差別化に注力していたが、顧客は、提供者とつながっている価値が重要とのお話しには、ハッとさせれれました。
WEBの世界でいうと、プライバシー保護の観点からクッキーレスやGDPRなど、根本から考え方を変える必要がある最近です。

つながっている価値を、具体的にどう伝えるか。
ますます大事です。