8月18日と19日、伊勢の皇學館大学で、第2回全国高校生SBP交流フェア が開催されました。

今年から、未来の大人応援プロジェクト実行委員会と文部科学省との共催になり、参加校や団体も増え、また、協力いただいた企業や団体も多くなり、より充実した交流フェアになりました。
このフェアは、ソーシャルビジネスで地域の課題を解決するために、高校生が取り組んでいることを発表したり、開発した商品を紹介・販売をしながら交流するのが目的です。

 

文部科学大臣賞には、静岡県立静岡農業高等学校 「松葉研究班  松葉プロジェクト」が選ばれ、三重県知事賞には、愛知県立高浜高等学校 「高浜高校地域活動部SBP班」が選ばれました。

松葉プロジェクトは、三保の松原の松葉が廃棄物として問題になってきているのと、景観を保つのに、相当な費用が発生しているという課題を解決するため、松葉を使った商品を開発して販売していこうとするものです。
商品化のため科学的なエビデンスもしっかり積み上げながら、高校生が周囲の大人の協力を得て取り組んでいます。

また、高浜高校SBPは、かつての地域の主要産業だった三州瓦の技術と、現代の主要産業の車の部品製造技術とを融合し、たい焼きの焼き型の製造販売を展開しています。
オーダーがあったキャラクターを、鬼瓦をデザインする「鬼師」がデザインし、そのデザインをもとに、アルミの削りだしで焼き型をつくります。
商品のプレゼンに契約や関わる事業者への手配などすべて高校生が取り組みます。

このほかの高校生たちが取り組んでるソーシャルビジネスは、どれも素晴らしく不満 不安 不足の「不」を取り除くものばかりでした。
またこのフェアは、前身のSの交流フェアから見ていますが、今年はじめてデザインでのソーシャルビジネスの取り組みが発表され、今後の高校生によるソーシャルビジネスの広がりが楽しみです。

 

プログラムのひとつ、バラエティー番組のプロデューサーである角田陽一郎さんの講演が、とても高校生に刺さっていたように思います。
生き方について、時代の変化を開発が進んでいる車の自動運転を題材にお話されました。
「この会場に、乗馬をされる方はいますか?」の問いかけに手があがったのは、一人です。
将来、車を運転する人も、乗馬をされる方のような割合になるというもの。
かつては移動手段や、荷物を運ぶのにも活躍していた馬は、この会場ではいまや趣味で乗馬される方のみが馬にのる時代です。
AI(人工知能)があらゆる仕事をするようになり、あなた(高校生)でなければできない仕事しか仕事でなくなるというお話は、大人である私たちにも刺さります。
角田さんのご著書「「好きなことだけやっていく」という提案」にもでてくる、好きなことだけやっていくとは、好きなことを作り続けることが大切で、当事者意識を持って仕事していくことの大切さを、ご自身の経験から、高校生に語りかけてくださいました。

開会式のすぐあと、アドビ システムズ 株式会社の武井史織さんのご講演のなかででてきた言葉も紹介します。
クリエイティブクラウド コミニケーションマネージャーである武井さんは、
働き方について
「好きであること 目的があること 自分である必要があること 自分が成長できること」
と語れました。

武井史織さんや角田陽一郎さんのことばは、高校生のみなさんも大変刺激的だった思います。

参加した高校生のみなさんは、ソーシャルビジネスでの活動を通して、「好きであること 目的があること 自分である必要があること 自分が成長できること」を見つけてくれればと思います。

自分である必要があること  してますか?

 

 

 

 

 

全国高校生SBP交流フェア公式サイト
http://s-kouryu.net/