先週はお二人の経営者の講演をお聞きすることができました。

「会社の危機・・・ 乗り切れたのは同友会のおかげ」

まずお一人目は、三重県松阪市で屋根材や壁材の金属サイディングや建築資材を販売されている
株式会社ミツイバウ・マテリアルの三井義則社長です。

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先代から引き継がれたとき売上を三倍にする目標を立てられ邁進されました。が、途中大きな困難になんども直面され、その時々に中小企業家同友会のお仲間に精神的に大きく支えられ、乗り越えられたお話をお聴きすることができました。

また、家業から企業へと変革されていくなかで、整備していかなくてはいけないことを、同友会のお仲間から学ばれてこられたことなど、同友会の活用の仕方についてお話くださいました。
特に社員さんの人数が増えていくなかで、経営理念と経営計画が重要と考えられ、すでに作られていた同友会のお仲間から作り方を学び、最初はお一人で作られた経営計画も、今では経営幹部をはじめみなさまとともにつくられているそうです。また経営計画の運用についても、検証の重要性をお聞かせいただきました。

仕事を得ることを目的に経営者団体や各種団体に入る方をおみかけすることがありますが、それ以上に大きな効果を得ている企業が多くあることに気づきます。

「馬を水辺に連れて行くことはできるが、水を飲ませることはできない」

要は学び方次第、使い方次第と学びました。
ただただ受身で情報を待つのではなく、自らの経営に関わる課題を語ることで、得られることが多いと思います。自分の会社をよくする為に学ぶというスタンスが、得られること多く引き寄せられるようです。
そして学ぶ機会はあっても実行するかしないかは、その人次第、実行しないと何も変わらないことを、改めて学ぶ機会になりました。

また会の役員の方が最後のご挨拶で同友会などの中で、業種の違うライバルを見つけるのも励みになるとのお話も印象的でした。

「何かに気づくことで、人生が変わる」

さて、お二人目は、兵庫県西宮市で、自動車の販売や整備を手がけておられる
株式会社阪国 藤川 昌浩社長です。
題して「何かに気づくことで、人生が変わる」
阪神大震災を乗り越えられたあと、2006年から事業を引き継がれ、リーマンショックなどの苦難を乗り越えることができたのも、「気づき」があってこそとのお話をお聴きしました。

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気づきには、他人に対しての気づきと自分に対しての気づきがあり、どちらかといえば、他人のことは気づきやすく(特にマイナス面)、自分のことは気づきにくいものです。
藤川社長はセミナーで自分の負の面に気づくことから、大きく人生が変わったとお話くださいました。

気づくことで、「自分が変わり、社長が変わり、社員が変わり、売るものが変わった」との実体験としてお話くださいました。
もともと輸入車がお好きで、いつかは高級輸入車を手がけたいとの想いをお持ちでしたが、下請け仕事が多く、なかなか収益を上げることができなかった時代が続いていたとき、「気づき」から考え行動し自己改革してこられました。その結果、輸入車を多く手がけることができる企業になられました。
売るものが変わったということは、お客様が変わったということではないでしょうか。

会社をご紹介する動画を拝見しましたが、社員さんが口々に明らかにご自身の言葉で「こういう会社にしたい」「うちの会社はこれだから働き甲斐がある」と語っているのが大変印象的でした。

社員さんに研修など学びの場を多く与えておられる藤川社長に、社員さんに一番学んで欲しいことをお尋ねしました。お答えは、やはり自分に対しての「気づき」です。そして、一番嬉しいことは、社員さんがお客様から「褒められる」ことだそうです。自分の家族など大切な人が褒められると嬉しい感覚と同じとのお言葉もすばらしいことだと思います。

私どものクライアントで、今まさに業務改善に邁進されている会社様を思い浮かべました。
やはり自分が気づくことで、変わることで、ともに働くお仲間も変わっていき、お商売の姿も変わっていった藤川社長のお話をぜひお伝えしたいと思いました。

株式会社ミツイバウ・マテリアル
http://www.mitsuibau.com/

株式会社阪国
http://www.hankoku.net/