44歳の専業主婦が初めてパートタイマーとして駅弁販売員の職につき、後に部下100人を率いる管理職として業績を向上させた、三浦由紀江さんの講演にいってきました。

彼女は現在60歳を越え、定年後パートタイマーとして再び新宿駅の店舗で駅弁を販売されています。

講演のお話しは、専業主婦からパートタイマーの職につくきっかけにはじまり、お店での接客、社員への登用のいきさつ、管理職での苦悩、部下育成のポリシー、商品開発の成功失敗の事例などなど、90分の講演時間があっという間に感じる内容です。
ご著書の内容をご本人からお聞きすると、よりリアリティーがあり、特に三浦さんの心の苦悩をいたいほど感じることができました。
新人教育のポリシーをご紹介します。

最初が肝心だから厳しくは大間違い
時給800円から年商10億円のカリスマ所長になった28の言葉 三浦由紀江著

私が若いころの職場で新人教育について、上司から「3ヶ月はお客さん」といわれたことを
思い出しました。
入社したてで信頼関係もないのに、厳しくしても教える側の自己満足。
ここでボタンの掛け違いの関係を作ってしまうと、修復し信頼関係を構築するのは
かなりエネルギーが必要と教えられました。
たとえ新人ではなくても、信頼関係が薄れるとボタンの掛け違いの関係になりやすいです。

先日参加した勉強会で、組織論の話になり縦の関係を「タスク」、横の関係を「メンテナンス」と
表現されていた先輩経営者の言葉も納得です。

パワー溢れる講演はどこを切り取っても「愛」が根底にあるように思います。
部下へ愛、お客様への愛、商品への愛、仕入れ先の業者さんへ愛。

部下への愛があるから、厳しいことも言いいながら褒めて育てる。愛があるからタイミングよくお客様に商品をおすすめするというスタンスです。

缶ビールをロング缶を買おうとするお客様に 、「350缶二本の方が、開けたての方が美味しく飲めますよ」と声をかけて最高で一人に16本販売したこともあるそうです。
たくさんいる販売員のなかから、「あなたから買いたい」と思って貰えるよう楽しんでお仕事されています。

そんな元気で明るい三浦さんでも人間、苦悩することもありますが、彼女の対処法がご著書でも紹介されています。

1 . 外に漏れない相手にだけグチる
2 . 3分間だけグチる
3.  笑いながらグチる
    時給800円から年商10億円のカリスマ所長になった28の言葉 三浦由紀江著

そして最後は、「おかしくて笑っちゃうよね」でしめるそうです。
気持ちの切り替えの達人でもあります。

反省はするけど後悔はしない。失敗の分析が終わったら
くやしさや悲しみは一切合切捨て去る
時給800円から年商10億円のカリスマ所長になった28の言葉 三浦由紀江著

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