小規模事業者持続化補助金の募集が開始されました。
この制度は、小規模な事業者を対象に、上限が500,000円で、総事業費の2/3まで補助される制度です。
多くの小規模事業者が対象になるので、 詳しくは、公式サイトでご確認ください。

令和元年小規模事業者持続化補助金  公式サイト

事業計画書を作成する機会

この補助金というより、補助金の申請には事業計画書の添付が必須になります。この地方(三重県)の商工会議所では、事業計画書は作成にあたり講習会が開催されます。
例年、この講習会を受けた方には、限られた時間ですが講師による個別指導もあります。客観的の事業に関する意見もいただけることもあります。

事例

番頭舎でサポートしました、あるレストランの持続化補助金の活用事例をご紹介します。行った事業は次の通りです。

  • 会計ソフトの見直し
  • レジの刷新
  • 会員カードの作成
  • ホームページのリニューアル

主にこの4点です。

レジの見直しと会計システムは一体で。

クラウド型の会計システムが普及してきました。
またレジもクラウド型が普及しています。

クラウド型会計システムの仕組み

銀行口座とつなぐ

ネットバンキングを活用されている方なら、銀行口座と会計システムをつなぐことで、勘定科目を確認するだけで口座の動きを、台帳に記帳することができます。自動ですので、数字の間違いもなくスムーズです。

クレジットカードとつなぐ

交通費やガソリン代などの経費の支払いをクレジットカードにすると、クレジットカードのマイページとクラウド型会計システムとつなぐことで、こちらも勘定科目を確認するだけで、自動的にそれぞれの台帳に記帳することができます。

レジとつなぐ

クラウド型のレジを利用すると、レジとクラウド型会計システムとつなぐことができ、日々の売り上げが自動的に台帳に記帳されます。

現金での支払いも

クラウド型会計システムによっては、現金払いのレシートや領収書をスマホで撮影してアップすると、読み込んで入力を代行するサービスもあります。読み込まれたデータを確認し勘定科目を確認すれば、記帳完了になります。

おそらくAIの発達のおかげか、何度か記帳した仕訳は、自動的の勘定科目が設定され、確認してOKすればほぼ記帳が完了します。

クライド型レジ

主にIpadのようなタブレットを使った、クラウド型レジもよく見かけるようになりました。
タブレットは、耐久性や処理能力に課題があるとの意見もありますが、客数(レジ通過人数)は問題なく大丈夫かと思います。
なんといっても魅力は、投資額です。
単品管理や顧客管理の機能をもった、従来型のレジを導入した場合、一台当たりのレジの価格は相当なものになります。
同じような機能を持ったレジを、タブレットを使うことで、レシートのプリンターや付属品を入れても、10万円前後で導入できます。

複数のレジ設置も可能

クラウド型レジの提供会社によっては、複数にタブレットを使うことができ、レジ対応を分散することも可能です。ピーク時はありがたいですね。

顧客管理も

顧客ごとにIDつけて、レジの際に顧客IDと紐付けして精算すれば、利用頻度や購入金額、購入履歴も管理でき、今後の販売促進の施策を考えるデータとして活用できます。

会員カードの作成

レジを刷新する狙いのひとつに、顧客管理の強化がありました。こちらのレストランは、 クラウド型レジ は「スマレジ」をご利用ですが、顧客管理機能が付いたプランを利用になる予定でしたので、会員カードを作成しました。
カードを作ることで、それぞれの顧客をIDで識別することができます。

ホームページの刷新

総予算のなかで、ホームページの刷新に充てることができる予算は限られていましたが、ほかの販促ツールにも使えるので、写真に力を入れることとし、プロのカメラマンに撮影を依頼することを提案しました。
目的に合ったホームページができたのではと思います。

補助金でマーケティングのことを考える時間を確保

こちらのレストランは、 効率化と売上向上のため 小規模事業者持続化補助金を上手に使われたと思います。

この レストランはご夫婦で運営されいて、ご主人は料理に専念し、マネージメントとマーケティングは、奥さまが担ってます。
その体制は変わりませんが、 この補助金の活用でマネージメントの取られていた奥さまの時間は、マーケティングに多くの時間を充てることができるようになり、次々と特別ディナーやテイクアウト商品を打ち出せるようになったのが、大きな効果だったと思います。

今後のご繁盛、お祈りしております。