泣かぬなら、それもなお良し。ホトトギス

松下政経塾の塾頭、金子先生のご講演でおききしました。

松下幸之助翁に塾生が、信長、秀吉、家康それぞれの性格を表すホトトギスの句で、幸之助さんはどれかと尋ねられたときの答えだそうです。

多様性なんて言葉が、今ほど注目されていない時代に、もう多様性を受け入れる
考えをもっていたんだと驚きました。

幸之助翁といえば、「一日休養一日教養」の言葉のもと、日本で最初に週休2日制を導入したことでも知られています。今では当たり前になっていることを、早くから取り入れてきた経営者ですね。

政経塾には、幸之助翁が語った92時間あまりの音源が残されているそうです。
そのなかで最も多く語られた言葉が、「素直」だそうです。
素直とは「従順」ではなく、全てを受け入れて全てを活かすことで反対する意見も受け入れることと意味付けされています。

2番目に語られていたのが、「自修自得」です。
松下政経塾の入塾式でも、自修自得は語られるそうです 。
それは、

・特別なカリキュラムはありません。
・常勤の講師もおりません。
・就職の世話もしません。
・将来の保証もしません。

つまり松下政経塾では、自分で自分を育てるしかないわけです。
また「自修自得」ができずに留年になかった場合はの問に、それは「自業自得」であると答えたそうです。
また特に学ばねならないことはとの問には、経営者は人を扱うので人間学であると答えていたそうです。

久しぶりの 幸之助翁 の本、よんでみようかな。